APS/生産スケジューラ[PlanWizard]は、特許(特許第3526516号、特許第4348333号)により保護されております。
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    スケジューラ選定のポイント

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    スケジューラの重要性

    生産管理システムの中枢を担うのは、APS/生産スケジューラです。
    まずは、そのスケジューラの重要性について考えてみましょう。

    スケジューラの役割

    日程計画の重要性

    人手による日程計画立案の問題点
    スケジューラ導入の失敗例
    実用性のあるスケジューラとは?

    スケジューラの役割

    一般的な計画業務は、翌月の販売計画と在庫量から生産計画を立案します。
    この計画は、工場のリソースを考慮して、実際に工場で生産可能な製造計画に置き換わります。この計画を日程計画といい、
    スケジューラは日程計画を立案する役割を担っています。

    日程計画の重要性

    日程計画が立案されると、この計画を元に、資材計画を始めとする他部門の計画が立案されます。
    つまり、日程計画は、他部門の基本計画であり、最も重要な位置づけにあることが分かります。
    この計画が工場業務にどのように関連しているかを検証してみましょう。

    資材計画は、原材料の発注情報や在庫の推移を管理します。
    日程計画が在庫低減に大きく関与することがおわかり頂けると思います。

    製造管理では、現場への指示は日程計画に従い、発行します。
    精度、スピードが無ければ現場は混乱してしまいます。

    発注、在庫

    機器確保

    指図発行

    検査計画は、製品の仕上り情報に基づき立案されます。
    日程計画のぶれは直接検査計画のぶれにつながります。

    また、工場では、日々状況により変更が起こり、発生した変更業務により計画の修正が必要になります。出来るだけ早く、精度良く変更を行うことが工場のスムーズな運用につながります。さらに、日程計画からの製品の入荷計画は、顧客からの受注を受けた営業が納期回答を行う、基本情報になります。
    納期回答の精度と速度が日程計画の精度、速度に依存することがおわかり頂けると思います。工場を管理するためばかりではなく、営業業務にも日程計画が重要であり、精度とスピードが必要であると言えます。

    発注、在庫

    機器確保

    指図発行

    以上により、日程計画の重要性と、精度とスピードが求められることがお判り頂けると思います。

    人手による日程計画立案の問題点

    このような重要な日程計画の立案業務を人手で実施している場合、様々な問題点が浮上します。
    このような問題点を解決するツールとしてスケジューラが存在します。
    人手の業務をスケジューラに変更した場合、これらの問題点がどう改善されるかを考えてみましょう。

    データ共有化

    製造の基本情報や計画担当者のノウハウなどはスケジューラにデータを移行することが可能であり、これによりデータの共有化ができます。



    立案時間の高速化立案時間の高速化
    状況変化への敏速対応

    スケジューラは、高速なスケジューリングロジックを持っており、立案時間の高速化、特急のオーダーや設備の故障などの状況の変化にも敏速に対応できます。

    多量データの一括処理可能

    スケジューラは、多量のデータを一括に処理することが可能ですので長期の計画も簡単に立案できます。
    また、シミュレーション機能などをもつスケジューラでは、短時間に複数の条件での計画が比較でき、戦略的な日程計画業務が可能になります。

    スケジューラ導入の失敗例

    しかし、現状では、人手による問題点やスケジューラの優位点を理解されているにもかかわらず、導入を躊躇されるケースが多いようです。
    そこで、なぜ、躊躇されるのかについてスケジューラの導入を失敗した代表的な事例を詳しく考えて見ましょう。
    スケジューラを導入し計画を立案します。
    担当者のノウハウに対応できる機能を持ち合わせていない場合、精度の悪い、実施不可能な無意味な計画が立案されてしまいます。
    どんなにスピードが改善されても実用性のない計画では、導入した効果は生まれません。

    機能不足スケジューラ

    導入失敗!

    これらのことより、実用性のある精度の高い日程計画を立案するには、計画担当者のノウハウに対応できるスケジューラが必要であり、
    そのためにはスケジューラが持つ機能が重要であることがお分かり頂けたと思います。





    それでは、スケジューラの機能とはなにか?どのような点に注意してスケジューラを選定する必要があるのかについて考えてみましょう。
    現在、IT技術の目覚しい進歩によりスケジューラも多くのメーカーが発売を行っております。しかし、機能、ロジックが大きく異なり、
    なかなか実用性と機能を正しく判断することは難しいでしょう。
    そこで計画の際、工場でよく必要とされる洗浄、型替作業を割付ける機能を例に、実用性のある機能を確認するポイントをご説明します。

    【例】洗浄作業を割付る機能

    ●担当者のノウハウ●

    洗浄は、調整後すぐに実施し、
    次に製造する製品により洗浄時間が決まる。
    洗浄担当が2名専用リソースを用いて実施する。

    ●ノウハウに対応したスケジューラの例

    これは、洗浄に関する経験者のノウハウを示したものです。この洗浄のノウハウから、調整後すぐにという項目に注目してみましょう。実作業に従い調整工程が計画立案されています。調整終了後、洗浄作業を発生させる必要がありますが、ノウハウではすぐにという制約があります。そこで、スケジューラには調整後に、洗浄作業を発生させる機能が必要になります。これにより、次の製造では、洗浄済みのきれいな設備を使用できる計画が立案できます。

    しかし、洗浄作業を割付ける機能が無い場合や、洗浄作業を生産の前に発生させる機能をもつスケジューラでは、衛生上の問題で設備を使用することができない計画となります。

    ●機能不足のスケジューラの例

    洗浄を発生させる機能がない

    洗浄が生産の前にしか発生できない

    これでは、食品、医薬、化学を始めとする製造後に洗浄作業を行う業種では機能不足となり実用性あるスケジューラとはいえません。
    さらに、洗浄以外にもノウハウには複数の制約事項があり、これに対応できる機能がなければ実用的なスケジューラとはいえません。

    実用性のあるスケジューラとは?

    例では、洗浄作業を反映させる機能についてご説明いたしましたが、実際の作業に則した計画を立案する機能がなければ、
    計画には意味が無いことがお分かり頂けたと思います。
    実際には各業種で、製造方法も異なり、ノウハウも違います。
    経験者のノウハウに対応できる機能をもつスケジューラの導入により、はじめて実用性がある計画が立案できることになります。
    工場業務の中心となる日程計画の立案は、スケジューラの導入が有効であり、機能を重視した選定が必要であることを十分御理解ください。

    ノウハウを反映できる機能を持つ
    スケジューラが最も重要である
    株式会社ウィザードシステム研究所

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